論述問題へのアプローチ

高校生に生物I・IIを教えていますが

なかなか時間をかけづらいのが論述問題。

自分自身のでデータベースを作って効率的に授業に活かしています。

せっかく作ったデータベースをもっと活かそうと思い

Twitterでbotに入試問題を一定時間ごとにつぶやかせ
生物論述問題bot

ツイート上のリンクをクリックすると解答例が表示されるというものを

つくっています。

 

ろくに指導という指導はしていないのですが

生徒達に伝えていることをメモします。

 

1.論述問題はざっくりいうと,以下の2つのタイプに分かれます。

(1)説明型:何かについて説明する。

今回は,この入試問題を例に。

健康な人では尿中にタンパク質もグルコースも含まれていない。この理由を60字以内で述べよ。(同志社女子大)

(2)実験考察型:実験結果から考えたことを述べていく。

実験考察型の記述問題については,今回は省略します。

あえてポイントを挙げるとすれば「知識に縛られないこと」

例えば植物の屈性について

オーキシンによる考え方(コロドニー・ウェント説)に縛られてしまうと

いわゆるブルインスマ・長谷川説の実験に対応できない危険性があります。
ブルインスマ・長谷川説PDF)

 

2.インプット×アウトバック(アウトプット+フィードバック)の学習法

何を訊ねられているかを正確に把握し,正確にキーワード・キーフレーズを引き出して,文章にしていくことが基本です。

(1)問題文の読み方:何を訊ねられているかを意識します。

模試を解いた後の復習や過去問を解くときに,何を訊ねられているかをじっくり吟味していきます。

・ ながれを説明する必要があるのか

・ 違いを説明する必要があるのか

・ 共通点を説明する必要があるのか

などなど,「何を訊ねられているか」にフォーカスしていきます。

例えば,先程の入試問題の例であれば

尿中にタンパク質もグルコースも含まれていない理由

→同じ理由かもしれないし(=共通点を説明)

違う理由かもしれない(=違いを説明)

(2)インプットの仕方:キーワード,キーフレーズを意識する。

やはり知識は重要です。きちんと記憶してください。

模試や過去問演習の復習時に解答例を読みますよね。

教科書でも参考書でもいいのですが(私は以下のような図説を薦めています)

その時に模試や過去問演習の復習時に解答例を読み

解答に必ず盛り込むべきキーワード・キーフレーズをピックアップします。

そして,図説などにある文章中にそのキーワード・キーフレーズがないか探して

マーカーでマークしたりメモを書き込んだりします。

先程の入試問題の例であれば,以下のようなキーフレーズが浮かび上がってくるでしょう。

・ 糸球体からボーマンのうへのろ過→腎細管から毛細血管への再吸収→再吸収されなかった成分が尿になる。

・ タンパク質はろ過されない

・ グルコースはろ過されるが全て再吸収される。

(3)アウトプットの仕方:その後のフィードバックを意識する。

書いた後は,必ず添削を受けること。または,自己添削すること。

書いた事に対するチェックを受ける事によって

改善していくというスパイラルを回してください。

やはり,実践を続けていく事が重要です。

 

3.文章作成のポイント

(1)書く時の基本をおさえていきます。

・ 「である」調を使う。

・ 1つの文章に1つのコトを。

・ 複数の解釈ができる文章は加点対象にならない。

(2)接続詞の使い方に注意します。

順接:そこで,したがって など

逆接:しかし,だが,対して など

(3)同形反復

比較や違いを述べる時

違う部分だけ変えて後は同じ文章にすることを同形反復と言います。

先程の入試問題の例であれば,こんな感じでしょうか。

タンパク質はろ過されないので尿中に含まれない。

グルコースは全て再吸収されるので尿中に含まれない。

 

解答例
タンパク質は糸球体からボーマンのうへろ過されない。グルコースはろ過された分が全て毛細血管へ再吸収される。(52字)

私もまだまだですなw

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