授業のデザインについて再考してみる。

あらかじめお断りしておきますが

ICT機器の利活用の話ではありません。

 

本間勇人先生の『授業の質は学校の質』を読んでいる。

http://pschool.cocolog-nifty.com/blog/files/110816ql01.pdf

 

非常に興味深い内容で,自分の授業に活かしてみたくなります。

8月末にある進学校の授業を見学させていただいたのだが

その授業はまさに『授業の質は学校の質』の要素を含んでいたと感じます。

 

特にこの部分。

授業の質ポイントを確認しよう。大きなカテゴリーとして3 つのポ
イントがある。
① 知識への教員のアプローチ
② シークエンス(授業の物語的展開)とその中で教員と生徒が知識を取り扱うプロセス
③ 教師と生徒のモチベーション内燃ポイント

この部分について感じたことを。

 

1.知識への教員のアプローチ

植物ホルモンに関する授業だったのですが

生化学との関連が高い分野です。

単に教科書の内容にとどまらず

入試問題の傾向もおさえながら

化学分野や最新の研究と教科書・図説の内容をリンクさせている。

教員に求められるのは知識量ではなく

ましてや入試問題の傾向を知っているのではなく

この「リンク」だと再確認。

 

2.授業の物語的展開と教員と生徒が知識を取り扱うプロセス

導入で「理科ねっとわーく」の動画を活用している。

単に見せるのではなく,ポイントのみ。

動画を見せる際は飛ばすべき部分は飛ばし,口頭でフォローする。

研究の歴史的背景をかなり詳細に説明している。

この歴史的背景が授業の物語的展開に大きな影響を与えている。

知識を取り扱うプロセスもすばらしかった。その1例。

  • 植物ホルモンの1つオーキシンの分子構造の確認。
  • アミノ酸の構造式からトリプトファンから合成されることに気づかせる。
  • オーキシンの挙動を確かめるためにマーキングするが,オーキシンへのマーキングはタンパク質のマーキングと同じノリ。
  • だからオーキシンへのマーキングは放射性同位元素を利用する。

私の普段の授業ではここまでは正直出来なかった。反省。

 

3.教師と生徒のモチベーションの内燃ポイント

バリバリの進学校であるにもかかわらず

「入試に出るよ」のセリフは一言もなし。

生徒達の授業態度や授業後の質問の姿を見るかぎり

モチベーションは高い。

授業の物語的展開や生徒自身が自分の内に構築する

知識のデータベースとデータベースどうしのリンク。

これがモチベーションを高めているのではないかと実感。

 

 

自分の授業にどう組み込めるか,修行の日々ですなw

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